私が仮面ライダーだ笑

サブブログです。アメブロの方同様に気ままに書いていきます。

第2話 何故彼女は疑われたのか

免許センターに間借りしてる。という表現をするらしい、特状課に戻るというとまりんから、
事情聴取をしたいからと何故かそのまま任意同行させられるハメに。
「だから、言ってるじゃないですか、たまたまあの庭園に居て、仮面ライダーを追ってたって」
「つまり、君は仮面ライダーの正体を知ってるってことだよね。」
バレるのがアレなのか、ただ単に釘を刺したいだけなのかわからないけど、珍しくとまりんが真剣だ。
「もう、しつこいですよ。とまりん。」
「だから何なんだ、そのとまりんって」
「泊進ノ介でしょ? だからとまりん。可愛いでしょ」
さっきからこの調子で、全然進展しない。
ってか、呼び方で気付かないのか。
そんな雰囲気の中ゲンさんが仮面ライダーの絵を書いたんだけど
「ぷっ」
似てなさすぎて、笑った笑った。
そのあとゲンさんとりんなさんは普通の人でもどんよりに抵抗できる装置を見に行って、
そんな空気のおかげで、ようやくとまりんに解放された私は、究ちゃんに頼み事をしているとまりんに付いていく事にした。

まぁ、なんで戸田川くんのところにいたか知らないけど、危険だから関わるなって釘刺されたけどね。
でも、そんなの聞くわけないじゃん?
無駄に訓練してないって。

公園でとまりんと究ちゃんが話すの知ってるから、ちょっと離れたところから観察。
背後から、剛くんが近づいてるのが気になってしょうがないけど、この際スルーかな
「ロイミュードが選ぶ人間だとしたら、薄いっていうか・・・・・・・」
(それはそうでしょうよ、バンド買ってるだけだし)
「結構いい線いってるじゃない。」
「!?」
「お前!」
「よ!」
気付いてなかったら、そりゃ驚くよね。
派手好きっていうより、イタズラっ子に見えてきたよ。
「誰、知り合い!?」
「スーパーカメラマンさ」
(自称スーパーカメラマンだけどね。)
「こういう写真が得意なんだ。」
そう言って、剛くんが取り出したのは、ガンマンの写真を印刷したもの。
(抜かりねぇ・・・・・・。)
興奮する究ちゃんに、目の前でその写真を折り、紙飛行機にして飛ばす剛くん。
究ちゃんはそれを追いかけるけど、アレ偽物だよ。

「いつの間に奴の写真を」
「あはは、色々トロイな。そんなんじゃレースに負けちゃうよ? 車の仮面ライダーの癖に」
(っていうか、なんで剛くんはドライブのこと知ってるんだろう? 向こうの博士が言ってたのかな?
ネクストシステムだし)
「お前、そんなことまで!?」
「ふふふーん。あははは」
剛くんは自慢気だけど、こういうところちょっと子供っぽいな。
「信用ならない笑い方だな。」
満面の笑みですけどね。
究ちゃんの方を見たら、ちょうど落ちるところだった。
「あ、究ちゃんが落ちた。」
しょうがない。引き上げに行ってあげますか。
「あ、そうだ傘返すね。」
「いつの間に!」
私に気付いていたのか。
剛くんが目の前に来ていた。
「あ、お前!!」
とまりんもようやくこちらに気付いたらしい。
「いや、こっちこそ晴れたからいらなかったよね。ごめん。」
「気にしないでよ、助かったし」
「それならいいんだけど」
剛くんからは、怒ってる様子は見られなかったので邪魔にはならなかったのか。とポジティブに捉えることにした。
「じゃあね。」
「何を企んでいるかは知らないが、これ以上首を突っ込むな危険だぞ。アンタもだ。」
究ちゃんを助けに向かうとまりんにそう言われたけど
『危険?』
「そんなの知ってるよ。」・「大好物だね。」
そう言いながら剛くんは逆立ちをしながら去って行った。
(しかし、いつすり替えたんだ? 手品もできるってことだよね。油断ならないな。)
究ちゃんを引き上げるのを手伝うと、とまりんに電話が。
「わかった。」
「ゲンさんから?」
「なんで、アンタ、ゲンさんまで知ってるんだ。」
「企業秘密です。」
「企業秘密って・・・・・・・とりあえず、アンタは来るなよ。」
先に謝っとくごめんね。とまりん! 勝手についていきます。
「来い! インパラートって、なんであっち」
中々、車が来ないからベルトさんに聞いたら、何故か剛くんの方に行ったとのこと
策略を感じるな

「そろそろゴールだな。」
私は慌てて剛くんのいる方へ
「ホントにこっちに来てたぁ!! こら、インパラート!!」
「ん? アレどうしたの?」
「え、いや別に。」
(剛くんまだ居たー!! 気付けよ私。)
「あ、そうだ。君もさどうせ行くんでしょ? 乗ってく?」
「いや、結構です。車あるし(ってか、乗車スペース的に無理でしょ)」
「そう? じゃあ、お先にどうぞ」
「証人だから?」
「まぁね。(ちょっと違うけど)」
「じゃあ、そうさせてもらおう。」
「ま、いっか。」
二輪免許は持ってないから、バイクは無理だけど車の免許あるしね。
あ、でもこれだとライダーって微妙か
原付買おうかな
「あ、そうだ凛。」
「何? ベルトさん。」
「インパラートは普通に操縦するだけでなく、ライドマッハーとの合体などもできるから注意するんだ。
あと、車内で音楽を流すことによって、トライドロンのような効果を付加できるぞ」
「つまりタイヤフエール状態が音楽で出来るってこと?」
「その通りだ。」
「了解。」
私は窓を開け
「じゃあ、先行くけど隣に並ぶなよ。」
剛くんにそう告げた。
「どういうこと?」
まぁ、わからなくて当然か。
ライドクロッサーが出るにはまだかかるし

こうして私は先に出発したわけだけど
「ところで、バイクと車でどうやって合体すんの?」
運転しながら、ベルトさんにそう尋ねた。
「そうだな、イメージとしてはライドクロッサーの乗員数が増えた感じ、とでも言おうか」
「へぇ~」
法定速度ギリギリまでスピードを出し、運転。
車が全然なくて助かった。
私が戸田川くんの隠れ家に着いたと同時ぐらいに、剛くんも到着したらしい。
やはりバイクの方が早いのか、マッハの名に恥じぬくらい剛くんが飛ばしただけなのか。
仮にも警察官の弟なのでそれはないと思うけど。
「俺の方が早かったね。」
なんか勝ち誇った顔されてるけど
「法定速度守った車なんてこんなもんでしょ。スピード狂とかF1レーサーならともかく。」
近道なんか知らないしね。
「あれ? 負け惜しみ?」
めっちゃ楽しそうだな剛くん
「違いますー。」
とりあず、剛くんと戸田川くんの隠れ家に向かう。